ヌワラエリヤ、80%が世界へ羽ばたくお茶畑
スリランカ旅のメインでもあった、一面のお茶畑を見に行きたい!願望を叶えるべく、紅茶生産地として有名なヌワラエリヤへ。昔、お茶屋さんになりたいと思ったこともあるくらいお茶が好きで、一面に広がる茶畑をずっとみたかったこと、そして紅茶がフェアトレードでないとよく言われる部分が気になってたことがあってきたかった場所。永遠と続く茶畑は、目に焼き付けたい。こんがりと。
ヌワラエリヤまでの道中、山一面が茶畑となっているところを縫うように這うように進んでいく。
すごい。おちゃだ。おちゃだった。
茶摘みをする女性たちもいる。こんなに大きな場所でお茶を一つひとつもいでいく。根気のいる作業だ。東北でボランティアをした時に、わかめの芽をもいだり、漁師用の網の修繕をひたすらやるっていうことをしたけれど、それをずっと続けるってすごいなあ。私がなんか言う立場でもないんだけれど、いつも何も考えずに紅茶を飲んでいたことを思い返して、少し複雑な思いになった。これからは、大事に飲もう。
紅茶ファクトリーの無料ツアーに参加した。
(茶葉によって、色や用途が異なる。スリランカの人は、粉茶でミルク入れるのが好みみたい。)
紅茶ファクトリーのガイドさんによると、ここで作られる紅茶の20%がスリランカで消費され、のこり80%は世界中に運ばれていくという。世界で親しまれる紅茶がここからでていくのか、と考えながら茶畑を再び見て、茶畑に世界がみえた。
あの世界的にも有名なリプトン茶葉はセイロン産なので、私もきっとここで作られた紅茶を飲んでいるのかもしれないな。同時に、いい茶葉は海外に行ってしまうのではないかなという思いも。少ししかいられなかったし、おいしい紅茶を飲めたわけでもないのだけれど、茶畑を見れてよかった。生産されるものの実際の姿を見るって、生産者が遠くなってきている私たちにとって貴重な機会だ。
生産すること、消費すること。
買い物するたびに、意識ある消費者でありたいという思いが、生産者との関わりが増えれば増えるほどに増していく。